子どもの矯正
子どもの矯正は、将来的に永久歯がきれいに並ぶことを目指し、歯列を拡大することが目的です。また、永久歯が生え変わってから大人と同様の矯正治療を行い、理想的な歯並びへと整えます。子どもの矯正治療は、1期治療と2期治療に分かれています。
子どものインビザライン
1期治療(子供の矯正)
乳歯と永久歯が混在している時期に行う矯正治療です。顎の成長をコントロールすることで、顎のずれを整えます。1期治療を受けることで2期治療が不要になったり、抜歯をせずに歯並びを整えられるようになったりします。
2期治療(大人の矯正)
2期治療は、全ての歯が永久歯に生え変わってから行う矯正治療です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えます。
治療の開始時期 | 子どもの矯正(0期) | 子どもの矯正(1期) | 子どもの矯正(2期) |
---|---|---|---|
3~5歳程度 | 6~11歳程度 | 約12歳~ | |
目的 | 口周りのバランスや骨格を整えて、将来的にきれいな歯並びになるよう土台を作る | 歯列を拡大して永久歯がきれいに並ぶように促す | 歯を動かして理想的な歯並びを作る |
主に使用する装置 | プレオルソ | インビザライン・ファースト | マウスピース |
食育指導
食育とは、健康的な食事と正しい食事のとり方によって、健やかな成長をサポートする考え方です。現代の子どもは、食生活の変化によって噛む回数が減ってきています。よく噛まずに食べることが増えると、唾液の分泌が低下して口内環境が悪化し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。唾液には、食事によって酸性に傾いた口内を中性に戻す働きがあるため、唾液が正常に分泌されている状態を保つことが重要なのです。
さらに、よく噛まないことで健全な顎の成長を促すことができないため、歯がきれいに並ぶスペースが確保できず、不正咬合を引き起こします。そのほか、よく噛まないことで満腹中枢が刺激されず、食べ過ぎてしまうことにも注意が必要です。
このように、よく噛むことは全身の健康に関与しているため、小さい頃から食育を心がけることが大切です。当院では食育指導を行っておりますので、お子さまの健康を食事の面からサポートしたい方は、お気軽にご相談ください。
子どもの矯正装置
子どもの矯正治療には、歯列を拡大する装置や歯を動かす装置を使用します。どの装置を使用するかは、お子さまの年齢や歯並び、乳歯と永久歯の本数などで異なります。まずは詳しく検査した上で治療計画をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では、子どもの矯正治療に下記の装置を年齢や症状などによって使用しております。
拡大床
歯が並ぶスペースを作るために使用する装置です。中央についているネジを回すと装置の幅が広くなり、顎を押し広げていきます。取り外し可能なタイプと固定式の装置があります。
MFT
MFTとは、口の周りや舌、唇、顔の筋肉などの機能を整えて正しく機能させるためのトレーニングです。口周りのバランスが整うことで、健全な歯並びへと導くことができます。また、歯並びが乱れる原因の悪い癖が解消され、不正咬合の再発を防ぎます。
プレオルソ
プレオルソは、口周りのバランスを整えるマウスピース型の装置です。口周りの筋肉のバランスを整えて顎の健全な発達を促すことで、正しい発音や嚥下、歯並び、噛み合わせに繋がります。プレオルソを使用することで、次の効果が期待できます。
インビザラインファースト
インビザラインファーストは、乳歯と永久歯が混在している時期に使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置です。口腔内のデータをコンピューターに取り込むことで、治療経過や仕上がりをシミュレーションできます。インザラインは世界で1000万人以上もの人が使用している信頼性が高い矯正装置です。
インビザラインファーストは小学生からできるマウスピース矯正装置です。
大人と同じインビザラインですが、対象の子どもに合わせたマウスピースによる矯正治療が可能です。
小学生以上のお子さまの場合にはインビザラインファーストもご紹介しています。
インビザラインファーストのメリット・デメリット
メリット
歯を衛生的に保ちやすい
乳歯や生え立ての永久歯はむし歯のリスクが高いため、より入念な歯磨きが必要です。しかし、ワイヤー矯正に使用する矯正装置が邪魔ですみずみまで磨けない場合があります。インビザラインファーストは自由に取り外せるので、治療中でも口の中をすみずみまで磨けることで、むし歯になるリスクを抑えられます。
目立たない
インビザラインファーストは薄い透明のマウスピースを装着するので、口を開けたり笑ったりしたときに矯正装置が目立つ心配がありません。口元を気にせず、ノンストレスで矯正治療を受けていただけます。
何でも食べられる
インビザラインファーストで使用するマウスピースは自由に取り外せるので、矯正装置に食べ物がくっつくのを気にせずに好きなものを食べることができます。
スポーツや楽器演奏に影響を及ぼさない
ワイヤー矯正のように、楽器の演奏に支障をきたしたりスポーツで転倒したときに口の中を切ったりする心配がありません。
指しゃぶりや舌の悪い癖を改善できる
マウスピースを装着すると、指しゃぶりや舌で歯を押す癖が改善しやすくなります。
シミュレーションできる
歯並びがどのように改善していくのか、最終的にどのような歯並びになるのかをシミュレーションできるため、治療のモチベーションを高めていただけます。
デメリット
装着時間を守る必要がある
インビザラインファーストは、決められた時間だけマウスピースを装着しないと、良好な結果を得られない恐れがあります。そのため、お子さまのご協力が必要不可欠です。
子どものインビザライン
小児矯正の新たな選択肢
従来の小児矯正ではワイヤー矯正が主流でしたが、現在はマウスピース矯正が新たな選択肢となっています。矯正装置が目立つのが気になる方、部活動の関係でワイヤー矯正ができない方などは、お気軽にご相談ください。
クワドヘリックス
歯のデコボコを解消したり、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保したりするために、上顎を拡大する装置です。
ムーシールド
反対咬合の改善を目的に使用する装置です。また、口周りの筋肉のバランスを整えることもできます。
T4K
口周りの筋肉のバランスを整えるマウスピース型矯正装置です。取り外しが可能なため、お子さまへの負担を抑えられます。
10代のお子さまの矯正治療をお考えの方へ
中学や高校と進むにつれて、交友関係が広がったり部活動を楽しんだりと、さまざまな経験をされるようになります。思春期でもある時期に歯並びが乱れていると、自信を持てないことで健全な心の発達に支障をきたす可能性があります。
矯正治療で歯並びを整えるよう導いてあげることで、結果的にお子さまにとって良い思春期を過ごせるようになるでしょう。しかし、一般的なワイヤー矯正に使用するブラケットとワイヤーは口を開けたり笑ったりしたときに目立つため、矯正治療を受けたくないと思うお子さまもいらっしゃいます。
そこでおすすめなのがマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン)です。透明で薄いマウスピースを装着して歯並びを整える仕組みのため、楽器の演奏やスポーツなどにも支障をきたしません。
歯並びが整うと、見た目が改善されるだけではなく食事もとりやすくなります。その結果、栄養状態が良好になり、体の健全な発達を促せる可能性もあります。矯正治療はお子さまの明るい未来を作るための治療とも言えるので、お子さまのことを大切にお考えの親御さまはぜひ一度ご相談ください。
費用
小児矯正 早期治療Ⅰ期
- 初診・相談
無料 - 検査・診断
38,500円 - 矯正装置 矯正装置
1装置/66,000円(平均的に上下4装置264,000円) - マルチブラケット
(前歯のみ) 88,000円
インビザラインファースト 450,000円
本格治療Ⅱ期 650,000円
早期治療Ⅰ期から移行の場合:550,000円
月々5,000円からできる、負担の少ないデンタルローンをご用意しています。12回払いまで手数料無し!
例えば・・・
小児矯正治療 4装置使用の場合
月々 5,000 円~
内訳:治療費 264,000円 毎月均等60回払いの場合 月々5,000円(初回 6,092円)
お気軽にご相談下さい。